材料実験

とある現場で不燃木材の使用依頼があったので、実験をしてみました。

【不燃木材】

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見た目は普通の木材ですね。これに不燃処理をしている訳なのですが、そもそも不燃ってなに?と言う事から説明します。

不燃と書いてあると、燃えないと捉えがちですが燃えない訳ではありません。燃えにくいってことなんですね。不燃材料とは不燃性を持つ材料のことで、不燃材料・準不燃材料・難燃材料といった3種類に分類されます。そして、その性能とは・・・

1.燃焼しないものであること

2.防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じないものであること

3.避難上有害な煙またはガスを発生しないものであること

という条件を満たし、燃焼時間が不燃は20分、準不燃は10分、難燃は5分とされている。

ということで実際に燃やしてみました。

どちらも材質は杉材で、やはり燃え切りました。ちょっとやり過ぎな感じですが、一般木材は燃焼開始後、炎が上がり延焼しやすい状況になりました。

反対に不燃木材は終始、炎が上がらず延焼し難い感じを受けました。

実際の火災でどのような効果が出るか考えると、一般木材に比べ、不燃木材は延焼しにくいため避難する時間が確保しやすいと考えます。

【燃焼試験後】

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